尾里農園
尾里農園
出荷者名:溝邉いつか
[連絡先]
(くらんど市)
TEL/FAX 0966-34-5550
熊本県球磨郡錦町大字一武1554-1
※お問い合わせは尾里農園(ジンジャー母ちゃん)のinstagramもしくは、くらんど市にお願いします。
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難しいからこそ、唯一無二の生姜となる
先代から続く生姜農家。尾里農園は現在、生姜を中心にニンジン、レタス、飼料イネを栽培しています。同農園は、いつかさんのご実家(いつかさんの旧姓は「尾里」さん)。いつかさんのお父様が営まれている尾里農園に夫の雄さんが就農され、一緒に生姜の栽培をされています。 雄さんは就農7年目(2023年時点)。尾里農園で就農する前は、木材関係の会社のサラリーマンでした。サラリーマンとしての仕事にやり甲斐は感じてましたが、ずっと自営業をやりたかったとのこと。そのため、就農は希望が叶った形となったそうです。 尾里農園では、有機栽培に積極的に取り組んでいます。有機栽培に取り組むきっかけとなったのは、お二人にお子さんが生まれたこと。農薬を使うことと食べることを紐づけて考えるようになったことが大きかったようです。有機栽培は、作物自体の管理は通常の栽培と大きな違いはないものの、除草作業がとても大きな負担となります。それでも安心安全な生姜を作るため、やり甲斐を持って生姜を育てられています。 主な販売先は、農園からの直販、道の駅錦、スーパーなどです。人吉・球磨地域の飲食店へも生姜を卸されています。「飲食店だと新鮮な生姜を食べてもらえる。朝に洗浄したしょうがをすぐに、飲食店にお届けし、その日のうちに消費者の口に入る。それが嬉しい。」と語ります。 不定期ですが、近年では生姜焼き丼やホットサンド、ジンジャーエールなど生姜を活かした料理やドリンクをマルシェなどで販売されています。とても生姜が効いており、生姜好きにはたまらない逸品となっています。出店情報についてはinstagramで告知されます。 「農園の運営では、義父の存在がとても大きい。」と雄さんは語ります。「自分を受け入れてくれた義父はとても器が大きい人。義父が大きくしてくれたこの農園を引き継いでいきたい。」と熱い思いを語られました。こうして受け継がれる生姜栽培のノウハウと精神は、未来へとつながっていきます。
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生姜
熊本県内では八代市東陽町が、昔から生姜の産地として知られています。一方、人吉・球磨地域で生姜を栽培するには気候的に難しいとされます。そのため、栽培行程の全てが大変な作業。
しかし、その難しい条件の元で良質な生姜を栽培できていることが、今の自信につながっています。作る事が難しいからこそ、やり甲斐があり、近隣の農家にはない魅力となっています。
徹底した水の管理と貯蔵時の温度・湿度の調整による品質管理が、長年の信頼と実績を生み出しています。
現在では、生姜のパウダーやジンジャーシロップなどの加工品にも力を入れています。興味がある方は、お問い合わせください。
出荷時期:通年 ※新生姜は7月〜11月頃まで 購入方法:くらんど市で直接購入(お取り寄せ可)、電話、インスタグラムDM ※くらんど市で直接購入される場合は、事前にお問い合わせいただいた方が確実に購入できます。 保存方法:冷蔵庫に入れておくと傷みやすいので、室温が15℃程度を保ちやすい季節は、風通しの良い冷暗所で常温保存するのがおすすめです。 乾燥を防ぐために、濡らした新聞紙などで生姜を包んでおきましょう。 また、生姜全体が被るくらいの水をためた容器に入れておけば、冷蔵庫の野菜室でも保存可能です(2,3日に1回水を変えてください)。 また、長期保存する場合は冷凍がおすすめです。ショウガを水洗いして水気を拭き取り、薄切り、せん切り、すりおろしなど、使いやすい状態にし、小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れます。使うときは解凍せず、凍ったまま調理するのが望ましいです。
こだわりポイント
徹底した水の管理
生姜はわがままな作物。水が少ないと生姜は小さくしか育たず、水が多いと病気になります。尾里農園ではかん水チューブを用い、畝の中心あたりから水を与える事で、水の管理を行っています。その水加減が腕の見せ所であり、これまでの経験がものを言います。
そして、畝の表面には敷きわらが広げられていて、そのわらが保湿性を高め、土が乾燥するのを防ぎ、成長した生姜が直射日光を浴びて緑変しないための日よけにもなります。また、敷きわらは雑草抑制効果もあり、翌年の春には分解して堆肥にもなります。
生姜を貯蔵するノウハウ
生姜の強みは1年間貯蔵出来ること。その為、通年で生姜の出荷が可能となります。ただし、徹底した温度管理と湿度管理が必要となります。生姜は15度の温度で保つ必要があり、常に一定の温度で管理できる貯蔵庫に貯蔵する事で品質を保っています。
しかし、徹底した温度管理でも腐敗する事があり、年間を通じて1トンの生姜が廃棄されています。腐敗した生姜があると周りの生姜にも影響し、腐敗が広がっていくため、早急に取り除く必要があります。高く積み上げられたコンテナの中に生姜が貯蔵されており、腐敗した生姜を探す事は容易ではありません。
雄さんといつかさんは「人間の鼻と目で見つけます」と言います。腐敗した生姜は、独特の臭いを放つため、貯蔵庫の臭いを二人で嗅ぎながら見て回り、臭いを感じれば、高く積んであるコンテナを手作業で下ろし、目で確認した上で廃棄するそうです。
この作業を年に3、4回ほど。生姜の通年貯蔵には、大きな労力が必要となります。
趣味も本気で
いつも仲の良いお二人。そんなお二人の錦町での思い出の場所は「大平キャンプ場」。
※大平キャンプ場は現在、令和2年7月豪雨の復旧作業中のため立ち入り禁止となっています。
お二人ともキャンプ好きで、毎年、年越しはご家族でキャンプへ出掛けられています。
雄さんはサラリーマン時代、大平キャンプ場で1泊した後、そのまま出勤したこともあるなど、本気でキャンプを楽しまれています。
また、キャンプで食されるキャンプ飯も絶品。火を囲むことで普段できない話ができ、温かいご飯を食べる事でとても幸せな気分になります。そんな時にも料理に欠かせない生姜。皆さんに幸せな食卓を提供するため、生姜を本気で作り続けられています。
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